外部データセンターへのサーバー移設 -その5-
はじめに、この内容は2010年7月頃の出来事です。
2011年8月現在では、状況や社会基盤事情も異なりますが、同様の作業をご検討されている担当者様の参考になれば幸いです。
なお本文では、データセンターのコロケーション(ハウジング)サービスを対象とします。
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長い前置きでしたが、ここからは実作業です。
サーバーラックへの取付け作業の情報は、もっと詳しく紹介されたWebサイトやメーカーから用意されたマニュアルが大変参考になります。(「本編なのに省くのか?」とは言わないで…)
こちらでは、自分なりに気付いた点を挙げます。
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■サーバーの移動方法
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サーバー、ネットワーク機器の移動ですが、宅配便、軽貨物業者様(赤帽さんなど)へ委託、レンタカーでの自走、が挙げられます。
宅配便へお願いする場合はコストが安く済み、移送中の破損リスクが少ないのですが、データセンター側で受け入れてもらえる時間帯に制限があります。
また機器の台数が多いと梱包が大変ですし、機器を取り出した箱の返送方法や処分を考慮しなければいけません。こちらは、少量の機器の移設や撤去に向いている手段ですね。
上記により、レンタカーによる移動+機器持込みを選択しました。
レンタカーならばデータセンターの駐車場に停める事ができますし、作業時間に制約を受ける事がありません。
大抵が休日や深夜の作業になりますし、予想外の事態に柔軟な対応が可能です。あと、機器の梱包に自由度が増します。
(事故には充分ご注意下さい)
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■作業要員
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移設・サーバー取付け作業時の要員確保は、本当に重要です。
私の場合、自部門に対応可能な人員がいなかったため、話を聞きつけて「滅多にないから」と快く手を挙げてくれた開発エンジニアさんがいたのですが、自部門の管理サイドより自社作業へ実動部隊の要員を回せないとの事で却下されました。(人件費の発生・原価振替えの煩雑さ)
この時、しつこく抵抗しておけば良かったと、後で後悔しています。
1Uサーバーでも15kgくらいありますし、自分の背丈以上の位置へ取り付ける事も少なくありません。また、サーバーラックの取付けは断然、複数名の方が楽で安全です。
実際に、この時の作業で自社内のサーバーラックから35kgほどのストレージアレイ機器を取り外す時に自分の胸の高さから引き出しましたが、「落としたら、どうしよう」と今までの作業で経験した事のない恐怖を感じました。
高価な機器である事と保存データの重要性、さらに足へ直撃したら場所によっては骨折します。ましてや、この時の作業は休日の早朝で私以外の社員は誰もいません。
携帯電話を肌身離さず持っていたとは言え、万が一の事態で電話ができるかどうか?
この他にもデータセンターでのトレイ取付けに手間取るなど、2人以上ならば早く安全に可能な作業を1人で実施するメリットが全く無い事を実感しました。
フルタイムで無くても良いので、移設・取付け作業時だけは要員を確保しないと機器の破損・作業遅延のリスクが高まります。
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■アクセスポイント変更の影響
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今回の作業では、自社サーバー室で機能していたインターネットや拠点間ネットワークのHUB機能を可用性向上の目的でデータセンターへ移設しました。
なおHUB機能とは、HUBが車輪の中心を意味する言葉から路線・機関が集中する交通拠点を指すように機能が集中する役割を表現します。
ネットワーク設計の思想にもよりますが、当社ではインターネットや拠点間ネットワークのセキュリティ・管理の一元化のため、出口を一拠点に集約しています。
トラフィック(情報量)の集中や拠点・通信プロトコルによってはWAN(Wide Area Network)の遅延を大きく受けるなどのデメリットがありますが、管理面でのメリットは大きいです。
そのネットワークのHUB機能を移設する際に危うく見落としそうになったのが、アクセスポイント変更に伴う影響です。
ここでの「アクセスポイント」は、ISP(Internet Service Provider)のインターネットへの接続拠点を指します。
過去では、ダイアルアップ接続サービスの電話番号をそう呼んでいましたが、ブロードバンド時代の今でも同じ意味で呼ぶ人は多いです。
このアクセスポイントの変更によって考慮しなければいけないのは、ISPから割当てられたグローバル固定IPアドレスが変更される可能性がある事です。
自社でネットワークを運用している大半の企業が、固定IPアドレスサービスを利用しているかと思います。それらは、ゲートウェイとなるルータやDNSサーバー、メールサーバーなどへ設定しています。
これらを変更すると各機器の設定変更も手間ですが、取引きや保守などで、社外のVPN(Virtual Private Network)利用や固定IPアドレスで通過許可を登録している場合は、先方へ再度登録申請を行う必要があります。(=手間と時間がさらに必要となる)
幸いな事に、今回は固定IPアドレスが変更されること無くアクセスポイントの移設が可能でしたので、作業への支障は ほとんどありませんでした。
同様の作業をご検討されている方々は、ご契約のISP様へ切替えのタイミングも合わせてご確認を行って下さい。
つづく…
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